伝統を愉しむ、モダンを愉しむ。

 

日本の文化を背景に、長きに渡り育まれた、伝統工芸品。

地域で粛々と受け継がれてきた生活雑貨や器などの民藝品。

現在のライフスタイルに合わせて、新しいデザインや技術、技法、素材等が反映された、現代陶芸・ガラス・木工・服飾などの、モダンデザインの現代工芸品。

北欧のアンティーク・ヴィンテージ。

 

国内外の、素敵なデザインを愉しむ空間として。

一人ひとりの作家の手仕事によって生み出される、魂が込められた素晴らしい作品を、世界に発信するお店として。

 

文化、伝統、技術、意匠などの継承や、新作の発表の場所や機会の提供など、マーケティングや販売面でサポートする存在として。

過去の名作を愛し、現代の作り手を応援し、未来へ引き継ぐ。

 

そんなお店としてこれからも在りたいと思います。

 


 

今まで地域が担ってきた民藝に代表する、日本各地の「伝統・文化・技術」の継承は、危機に面している。

現代はその土地に残って継承するメリットは薄れ、後継者不足は深刻な問題だ。

しかしながら同時に、地域ごとに受け継がれた「伝統・文化・技術」は、学校にアーカイブされ、そこで修練した作家たちが卒業、独立し、各々の場所で、それぞれが引き継いで、ものづくりを行っている。

「伝統・文化・技術」の継承は、今までと異なる形だけと、続いている。

 

陶磁器、ガラス、木工、テキスタイルなど、世界標準で見れば、殆どがメーカーによる大規模生産が基本路線となっている。

日本は世界の中でも珍しく、個人や小規模生産者が、個性的、独創的な作品を作り続けている、大変特異な環境だ。

 

それは、多くの日本人が、それぞれ優れた美意識を持っていて、画一的な大量生産品に対してアンチテーゼを抱えている。

世界的にトップクラスの美意識をもつ消費者が、個人や小規模のつくり手を評価し、支えている。

 

今は海外からも、この日本独特の「伝統・文化・技術」の継承をベースに制作されている、陶磁器、ガラス、木工、テキスタイルなどの小規模の手工芸品は注目を集め、これからは世界にも発信していく、日本の財産になると考えている。

日本各地から、独自のルートで、独自の視点で、色々な作家をご紹介できる、広島から世界に発信できるお店づくりを継続することは、色々な人の幸せにもなる。

 

つくり手が良いものを作り、正当に評価されて経済的にも潤い、買い手も満足するモノが手に入り幸せな気分になる。それが日本の「伝統・文化・技術」の継承のサイクルが継続することにもつながる。それが売り手の幸せにもつながる。

関わる誰もが幸せになり、経済も回る、本当のフェアトレード。

 

そして、そういうお店が広島にあることが、地域貢献にもなると、きっと信じている。

 

つくり手、買い手、売りて、広島、日本、すべてが幸せのサイクルにある事業を目指して。

効率性や生産性の向上の中で失われつつある優れたモノが残る、日本独自の体系が、いずれは世界にも良い影響を与えるはず。

 

こういうお店が在ることに密かな使命感を抱きながら。

 

そして、満足度の高い人生も、毎日のように繰り返し使う、暮らしの道具が刻む幸せのリズムが築いてくれるはず。

「幸せ」は日々繰り返す暮らしの中にこそ存在するのではないでしょうか。

 

皆様の小さな幸せの積み重ねを支えられるような、幸福度を高めてくれる良い日用品や道具との出会いをご提案できるお店になれれば幸いです。